2007年05月の日記

流レ星的日記のタイトル!

庭付き平屋と呪われた住人 @
この話は、文章よりも身振り手振り、顔の表情付きで喋ったほうがよく伝わりそうだけど、そうもいかなくて文章で。残念です。コレは喋りたくて喋りたくて。

以前住んでいたボロいけど広いアパートが取り壊すということになった。それで大家さんから、近くにある長い間誰も住んでいない平屋があるのでそこの中をリホームするから住みませんか?ということになった。以前、日記にも書いたとおり自分で荷物を運ぶことにしてその一軒家に引越しを決めた。

庭には草がボーボーだったのが綺麗になり、室内も襖が張り替えられ、新しい畳が敷かれ、い草のいいニオイがする。
まだ何も荷物が入っていない新しい畳に寝転んで天井をみた顔の真上には穴が空いていた。不自然な天井の穴。天井から覗かれている感じがした。実際には覗かれていないんだろうけど。そんな感じがしたから、自分のうちに戻って、ガムテープを持ってきてその穴をふさいだ。
その時は、一階建ての平屋のはずなのに、夜中に天井をミシッ!ミシッ!と歩き回る足音が聞こえるようになるとは考えてもいなかった。。。

キャァ〜〜〜〜〜〜〜〜!!

つづく。

2007.5.25[Fri]
庭付き平屋と呪われた住人 A
毎晩毎晩、真夜中の静けさを切り裂くように天井から、ミシッ!ミシッ!と歩き回る足音が聞こえる。この家が普通ではないことは霊感のない自分にもわかる。それにしても、家の鍵をもらってすぐに天井の穴に気づいて良かった。もしも深い深い静かな夜に、足音が止まった所に穴があるのに気づいて、何気なく、穴をみていたら。。。向こうからも覗いていた!。。目と目があった。。。血走った目が「はじめまして」と笑う。。なんてことが!
天井はリホームされてないのでシミが目立った。天井裏になにかある。血が流れだしてできたシミはないようなので死体があるとしても白骨化した放置遺体があるのか?それがこの現象の原因なのか?などと推測していた。

この日記にも書いたけど、引越ししてすぐに台所を漏電させてしまった。気づくまで、台所のあちこちがビリビリするなぁと思っていた。そしてお風呂に入ろうとして湯加減を確かめようと手をお湯に入れたら、身体中にスゴイ電気が走って一瞬目の前が真っ白になった。風呂のお湯に電気が蓄積されていたのだった。湯加減を確かめずに足から入っていたら危なかった。そのことで漏電に気づいて電気屋さんにきてもらって、台所に刺した金属フックが漏電の原因だと分かったけれど、お風呂場のこの現象は不思議だと電気屋さんは首をかしげられた。

これまでお化けや呪いといったオカルトの類は経験がなかったので、「さ〜あ、面白くなってきた!」と思っていた。
が、しかし面白くならなかった。面白がれる余裕を吸い取られた。日に日に身体がどんどんダルくなっていった。それまで運動不足なので店まで歩いて通勤していたのに、しんどくて歩いていられない。朝型になるとスゴイ身体が熱くなる。でも体温をはかっても熱はない。そんなことが続いているうちに電話が喋るようになった。

うちの電話は、ナンバーディスプレイを利用して着信音の変わりに登録した名前を機械の声で呼んでくれる機能がついていた。例えば、『お父さん、お兄さん、お姉さん、会社から、お得意様、鈴木さん、佐藤さん、松本さん。。。。』一般的な名称などが登録できる。その機能は電話を買ったばかりの5年前ぐらいにお試しで登録して使っていたことがあったがココ何年かは機能させたことがなかった。
しかし、電話がかかってきていないのに、勝手に電話が喋りだした。
『松本さ〜〜〜ん』
『松本さ〜〜〜ん、松本さ〜〜〜ん』
『松本さ〜〜〜ん、松本さ〜〜〜〜ん、松本さ〜〜〜ん』
機械の声が部屋に響く。酷い時は、『松本さ〜〜ん』を何十回も連呼する。
そして、朝方だけではなく、昼、夜も身体が熱くなり、発熱し立っていられないぐらいのダルさに襲われ、2ヶ月もの間、布団からでれなくなってしまったのだった。

『松本さ〜〜〜〜ん』

ギャぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

まだ。。つづく。。。。

2007.5.24[Thu]
庭付き平屋と呪われた住人 B
「住む」という言葉の語源が「澄む」にあって、心が澄んでくる、落ち着いてくるという意味があるそうだけれど、この家には残念ながら、全く安らぎを求めることはできない。発熱は続き、休めども休めども一向に身体が楽にならない。市販の薬では、熱がさがらないので病院に行くことにした。「お酒の飲みすぎには注意してください!」肝臓がやられ、すい臓が肥大していると言われた。アルコールなんて学生時代野球部の新歓コンパで無理やり飲んだ以来、何十年も飲んでいないのに。。。
前の日記にも書いたとおり、熱が下がらないのは、”EB型肝炎”におかされていることが原因だということが分かってそれようの薬を飲んで熱はさがって起きられるようになった。

怪奇現象の類は慣れてしまえばなんてことないのだけど、身体のダルさがいかんともしがたい。それで、冬の稼ぎ時に休んでしまった上に、出費もかさむけど、新しいウチに引越しをすることにした。引越せば、体調が万全にもどることはなんとなく感じていたから。

引越しの荷物をまとめている時に、一番上の高いところにある押入れの天井の一箇所が開いて、天井裏が見えるようになっているのに気づいた。
「絶対、天井裏に死体があるはずやわ!!」と思っていた。夜だとちょっと怖いので次の日の昼間に懐中電灯を持って押し入れによじ登ってソコを開けて、天井裏を探ってみた。天井裏はシーーーンとしていて、電気の配線があるだけで何も見つけることができなかった。まあ、そんなもんかと安心したけど残念でもあった。これで、天井裏に国会議員の片山さつきみたいな幽霊が微笑んでいたら!話としてはサイコーだったのだけど。

引越し後は、みるみる体調がよくなり元気になって、電話も喋らなくなった。色んなことが起こった短編映画のような日々は終わりを告げたのでした。。。。!


今までずっと健康だったので、約3ヶ月の病気の間はホントに長く感じて、個人商店に打撃を与えられ、独立の醍醐味を感じることのできる経験だった。人生では色んなことが起こるけれど、自分がつらくてもヒトにやさしくできる余裕のある大人でありたい、そうしたい。あ〜こりゃこりゃ。
今度の引越し先はとても気に入っていて、「澄む」を感じられる。やはり家は心が落ち着いて澄んでくることを感じられることが大事だと思う。それはちょうど動物たちが安全なねぐらを求めるように。 何が素敵だといったって楽しくすごすぐらい素敵なことはほかにないし!
ヨロレイヒ〜♪

でも引越し先は、今だインターネットができないのであった。
店でできるから、まあ、いいけど。

終わり。

2007.5.23[Wed]

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