コレは、一昨日の弟の話。
弟が寝ていると、耳の中の違和感で目が覚めた。
真夜中の2時。
耳の中でなにかゴソゴソ動いている。鼓膜をゴリゴリゴリゴリ。
耳に虫が入っている。
水が入った時にやるようにトントン頭をかしげてもぜんぜん出てこない。
鼓膜をゴリゴリゴリゴリ。
耳に懐中電灯を当ててみる。光に反応する虫もいる。ぜんぜん出てこない。
鼓膜をゴリゴリゴリゴリ。
掃除機を耳に当てる。
それでも鼓膜をゴリゴリゴリゴリ。
30分以上の格闘もむなしく出てこない。気が狂いそうになる。
仕方なく、母親を起こして、来てもらう。
母親が息子の耳の穴を覗く。
確かに虫がいる。最悪の虫がいる。
耳の奥で、小さいムカデの無数の足が動くのが見える。
最悪、弟。弟、最悪。
母親がピンセットでムカデをツマもうとする。
スルっと抜けて刺激されたムカデは耳の中を噛み付きまくり。
弟、最悪。のたうち回る。
何度チャレンジしても掴めない。
弟、悲鳴をあげて、のたうち回る。
父親も騒動でやってくる。
「どれどれ、ピンセットを貸してみなさい。」
弟、のたうち回る。耳は血だらけ、猫、灰だらけ。尻の周りはクソだらけ。
「もう、地獄です」(お母さん、菊池桃子のモノマネで)
最後は、耳の中に”オリーブオイル”を流し込んで、めでたしめでたし。
恐ろしや、恐ろしや。
ボクは、まだ、耳の中にムカデが入ったことがない。
「虫の怒りは、大地のい〜〜か〜〜り〜〜」 (ナウシカのお婆)
神様は、よく見ているなぁと思いました。
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